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マロマユな日々~チワワとの妄想生活~
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高橋大輔選手の今季のスピン要素を分析してみる(1/16少し修正)
高橋大輔選手がプログラムを変更するという話が出ていますね。
ニュース記事は色々ありますが、曲変更ではなく、スピンを中心とした要素の修正が濃厚のようです。

2連覇狙う高橋「がむしゃらに勝ち取る」…世界フィギュア
高橋大輔、世界選手権連覇へプログラム変更

というわけで、高橋選手の今季のスピンについて詳しく見てみたいと思います。
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今季は、スピン重視・スケーティングスキル(SS)重視の採点傾向という認識の人は多いと思います。
特にスピンについてはレベル認定が厳しくなり、レベル1認定される選手も少なくありません。
といっても、ルールブックを読んでも素人の私には全く理解できず、技術的にきっちり分析はできません(汗)
なので、昨季の世界選手権と今季のGPS・全日本選手権のスコアを見比べて素人なりに考えてみようという感じです。

参考として、昨季の世界選手権と、最新の状況ということで今年の全日本選手権のSPの順に動画を見比べてみます。
また、比較対象として、小塚崇彦選手の動画もあげておきます。

<高橋選手>
Daisuke Takahashi - World Figure Skating Championship 2010 Torino - SP


Daisuke TAKAHASHI SP 2010 Japan Figure Skating Championships


<小塚選手>
TORINO 2010 24/03/2010 - MEN Short Program -8/18-- JPN Takahiko KOZUKA


Takahiko KOZUKA SP 2010 Japan Figure Skating Championships



さて、昨季の世界選手権、高橋選手のスピンのレベルはいったいいくつだったんのでしょうか?
なお、スピンの種類によって基礎点や加点幅が異なるので、レベルにのみ注目することとします。

<高橋大輔>
【2010年 世界選手権SP】
CCoSp4(足換えコンビネーションスピン):レベル4
FSSp3(フライングシットスピン):レベル3
CSSp4(足替えシットスピン):レベル4

【2010年 世界選手権FS】
FCSSp4(フライング足替えシットスピン):レベル4
FCCoSp4(フライング足換えコンビネーションスピン):レベル4
CCoSp4(足換えコンビネーションスピン):レベル4

実はほぼ全てレベル4の認定を受けているんですね。もちろん、今季とは認定方法が違うので単純には比較できませんが、
元々スピンは得意ではなかった高橋選手が、リハビリの効果で柔軟性が増し、昨季は見違えるようにスピンが上手になっていました。

続いて小塚選手。

<小塚崇彦>
【2010年 世界選手権SP】
CSSp4(足替えシットスピン):レベル4
FSSp4(フライングシットスピン):レベル4
CCoSp4(足換えコンビネーションスピン):レベル4

【2010年 世界選手権FS】
FCCoSp4(フライング足換えコンビネーションスピン):レベル4
CSSp4(足替えシットスピン):レベル4
CCoSp3(足換えコンビネーションスピン):レベル3

こちらもほぼ全てレベル4。
つまり昨季の両選手のスピンはレベル的にはほぼ同等だったということになります。


では本題に。今季の高橋選手のGPS、全日本のスピンはどうだったのでしょうか。
一気に行きます(笑)

<高橋大輔>※レベル2以下は太字
【2010年 NHK杯SP】
FLSp2(フライングレイバックスピン):レベル2
CSSp4(足替えシットスピン):レベル4
CCoSp4(足換えコンビネーションスピン):レベル4

【2010年 NHK杯FS】
FCCoSp3(フライング足換えコンビネーションスピン):レベル3
FLSp3(フライングレイバックスピン):レベル3
CCoSp3(足換えコンビネーションスピン):レベル3

【2010年 スケートアメリカSP】
FUSp1(フライングアップライトスピン):レベル1
CSSp3(足替えシットスピン):レベル3
CCoSp4(足換えコンビネーションスピン):レベル4

【2010年 スケートアメリカFS】
FCCoSp2(フライング足換えコンビネーションスピン):レベル2
FUSp2(フライングアップライトスピン):レベル2
CCoSp4(足換えコンビネーションスピン):レベル4

【2010年 グランプリファイナルSP】
FUSp3(フライングアップライトスピン):レベル3
CSSp3(足替えシットスピン):レベル3
CCoSp3(足換えコンビネーションスピン):レベル3

【2010年 グランプリファイナルFS】
FCCoSp1(フライング足換えコンビネーションスピン):レベル1
FUSp1(フライングアップライトスピン):レベル1
CCoSp3(足換えコンビネーションスピン):レベル3

【2010年 全日本選手権SP】
FUSp1(フライングアップライトスピン):レベル1
CSSp3(足替えシットスピン):レベル3
CCoSp2(足換えコンビネーションスピン):レベル2

【2010年 全日本選手権FS】
FCCoSp3(フライング足換えコンビネーションスピン):レベル3
FUSp2(フライングアップライトスピン):レベル2
CCoSp3(足換えコンビネーションスピン):レベル3

<高橋大輔 スピンレベルまとめ>
【SP】
FLSp・FUSp(フライングレイバック・アップライトスピン) 
 レベル1 2回レベル2 1回、レベル3 1回
CSSp(足換えシットスピン)    
 レベル3 3回、レベル4 1回
CCoSp(足換えコンビネーションスピン)
 レベル2 1回、レベル3 1回、レベル4 2回

【FS】
FCCoSp(フライング足換えコンビネーションスピン)
 レベル1 1回レベル2 1回、レベル3 2回
FLSp・FUSp(フライングレイバック・アップライトスピン)
 レベル1 1回レベル2 2回、レベル3 1回
CCoSp(足換えコンビネーションスピン)
 レベル3 3回、レベル4 1回    

ほうほう、なるほど・・(汗)
グランプリファイナルのFSは、小塚選手との衝突の影響でポジション維持が辛く、レベルが取れなかったのだと思いますが、
こうして並べて見てみると、ネックになっているのはFLSp・FUSpのようです。

アップライトスピン(USp)は、キャメルスピン以外の膝の伸びた全てのスピンで完全に膝の曲がっているものは認められません。
そして、レイバックスピン(LSp)はアップライトスピンの特殊な姿勢で、上半身を後ろに大きくそらしたものです。
この動作を行うとスピンそのものがレイバックスピン (略記:LSp)として採点されます。
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これ、全部USpです。ビールマンスピンやY字、I字も含まれるんですね。

LSpは解説でも「男子では珍しい」と言われるスピンですが、USpよりも難しいとされ、基礎点が高く設定されています。
コンビネーションスピンの中の1つとして取り入れる選手は多いですが、単独でとなると確かに珍しいと思います。

しかし、スピンという要素はレベルだけでなく、その種類もジャッジによって決定されます。
ポジションや回転数が条件を満たしていなければ、予定と異なるスピンとして認定されてしまいます。
今季の高橋選手はレベル獲得と同時に「LSpと認定してもらうこと」にも苦戦しているのではないでしょうか。

FLSpは単独のフライングスピンとしては最も基礎点の高い技です。
FCSp(フライングキャメルスピン)もレベル4であればFLSpと同じ基礎点ですが、
私的見解では、高橋選手はキャメルスピンがあまり得意でないように思います。
その代わり、昔からよく取り入れていて、回転も速くポジションも美しいLSpを入れようと考えたのではないでしょうか。
ですが、スケートアメリカからはUSpとして認定されてしまい、この作戦はうまくいっていないようです。

それともう1つ。
これは高橋選手と小塚選手の昨季・今季の演技を見比べての考えですが
今季の高橋選手のSPもFSも、とにかく技と技の間の振付がてんこ盛りです。
昨季の演技を見てみると、意外にも振付が少ないのです。

今季はSPのステップが1つ要素から除外されましたが、
高橋選手はこの「除外による空き」を振付に費やし、小塚選手はスピンに費やしているように見えます。
また、FSは要素数は変わっていないにも関わらず、振付が増えているのです。

よって、プログラムを変更するとすれば、振付とFLSp(FUSp)2点になるのではないか、と予想します。
少し振付を減らして、スピンに費やす。
高橋選手の場合は元々他選手より振付が多いのですから、少し減らしたところで演技構成点がガクっと下がることはないと思います。 

また、LSpにこだわる必要もないと思います。
そもそもレベルが取りにくそうだし、上体のそらし具合が足りずにUSpになってしまうのなら、他のスピンにした方が得策でしょう。
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FLSpのときのポジションと思われる写真を並べてみました。
左からNHK杯(LSp認定)、スケートアメリカ(USp認定)、グランプリファイナル(USp認定)の順です。
(CCoSp(足換えコンビネーションスピン)のラストかもしれませんが、あしからず(汗))

こうして見ると、上体のそらし具合なんてよくわかりません(汗)
現に、どの試合でも解説者は高橋選手のUSpを「レイバックスピン」と言っています。
まぁ、解説者は選手が提出した演技構成を見て実況しているのでしょうが
「これはアップライトスピンにされるかも」なんていう指摘は聞いたことがありません。

何にせよ、今季の初めから「2つのラテン音楽を演じ分けたい」としていたので、楽曲変更はないと思います。
実際、高橋選手を苦しめているのは表現面ではなく、技術面ですからね。
今季、高橋選手と同じようにスピンに苦しんだブライアン・ジュベール選手も後にしっかり対応していますし
スピンのポジション決めは主に振付師の仕事でもあるはずですから、そんなに心配する必要もないかなと思います。

もしかしたらもしかしてガラッとイメチェン!も全く否定はできませんが、
まずは四大陸の演技を楽しみに待ちたいと思います。


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by chi-chan0322 | 2011-01-15 22:46 | フィギュアスケート
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