前回の男子SP編に続き、日本代表選手の今季のプログラムを復習したいと思います。
今回は第2回目ということで、女子SPです。
※注意※
この記事は「ぼやき」記事に類似しますので、閲覧時はご注意願います。
(せっかくこのブログを見て下さっているのに大変失礼かと思いますが(汗)すみません。)
※はじめに※
記事中で使用する記号、基礎点、GOEによる加減点については詳しく説明しませんので、以下を参照してください。
◆Wikipedia フィギュアスケートの採点法
要素の表記の仕方ですが、私個人の好み(笑)の問題で、コンビネーションジャンプは「-」で表記します。
(本来は「+」表記ですが、あくまで好みの問題です(笑))
また、「+COM」は「+COMBO」の意味です。
「+SEQ」「+COMBO」は以下のリンクに分かりやすく書かれているので、参照して下さい。
◆フィギュアスケート資料室 ※「用語辞典」をクリック
◆Yahoo!知恵袋 「ザヤック SEQ COMB」 ※解答部分が参考になります。
最後に大事なことを1つ。
現採点法で問題となっている回転不足判定やエラーエッジ判定の正当性に関しては論じないことにします。
私は採点に疑問は持ってはいますが、この議論を始めるときりがないし所詮は素人なので大きなことは言えません(汗)
よって、これらの判定については正しいという前提で話を進めます。(といっても、本音が漏れることはあると思います(笑))
画像はクリックすると拡大されるはず(汗)ですので、見難い場合は画像をクリックしてみてください。
間違いがある場合は是非ご指摘ください。よろしくお願いします。
まずは各選手の今季最高点が出た時の演技を振り返ってみます。
以下、今季のスコア遷移を見て行きますが、スコアはGPSから現時点での大会のものとします。
Mao Asada 2011 Cup of Russia SP
http://www.youtube.com/watch?v=BZu2JMTRhDE
(YouTubeに画質の良い動画がなかったので…)
鈴木明子 2011NHK Trophy SP【Universal Sports】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16152102
Kanako Murakami - 2012 4CC SP
http://www.youtube.com/watch?v=2d96dm0EzDg
今回は個人ごとに見て行きます。まずは技術点(TES)から。
浅田真央選手の今季のTES遷移。
予想構成のうち、ピンク色にした要素は重要課題と個人的に思った要素です。

今季の真央選手は、「3Aがなくても点数が取れるように」ではなく、「3Aを入れるために」
3A以外の要素をしっかり入れられるようにしてきたと私は思っています。
こうして見ると、3A以外の要素はほぼ完璧です。素晴らしいですね。
世界選手権ではきっとSPから3Aを入れてくると思います。なので、課題は3Aだけと予想します。
余談ですが、前から気になっていたステップの遅れ(のように感じた部分)について、
四大陸の練習動画を見るとどうやら遅れているわけではなかったようです。
ただ、NHK杯の時の振付があまりに音楽にぴったりだったので、私の中でそのイメージが強くなり過ぎていたようです。
続いて、鈴木明子選手の今季のTES遷移。

鈴木選手もシーズン後半は国際大会に出場していないため、国体のスコアも加えました。
鈴木選手の理想はNHK杯の演技でしょう。あの演技ができればまず最終グループ間違いなしと思います。
昨季苦しんだ3Lzもeがつかなくなってきましたし、あまり気にせずに跳んでほしいですね。
課題はやはり冒頭の3-3でしょう。3F-3Tの案も出ていましたが、3T-3Tにしてくるのではないかと思います。
あとは今季まだSPではステップでレベル4を取れてないので、頑張ってほしいところです。
続いて村上佳菜子選手の今季のTES遷移。

今季前半は3F-3Tに挑戦していましたが、全日本以降は3T-3T構成に戻しました。
これについて賛否両論ありますが、今季村上選手はちょっと色々手を出し過ぎたかな、という感じがあったので、
来季以降は高難度のコンビネーションを入れる選手が続々シニア入りするので、うかうかはしていられませんが、
今季はまだ3T-3Tのままでも十分シニアで戦えると思います。
元々スピンは上手な選手なので、課題はステップだけでしょう。四大陸のレベル4を再現してほしいなと思います。
次は演技構成点(PCS)です。TESと同様に、個人別で見て行きます。
SS基準方式の詳細ついては、お手数ですが、
こちらの記事をご覧ください。

まずは真央選手の今季のPCS遷移。
右下に国際大会の平均得点を出しています。(国内大会は参考程度に見て下さい)

今季の真央選手のPCSは全て30点台と、高得点で落ち着いていますね。
平均SSは7.72なので、目標としては7.80~8.00くらいでしょうか。
四大陸ではやや評価が下がってしまいましたが、ニースは高地ではありませんし、
ロシア杯くらいの出来ならきっと良い点が出ると思います。
大好きなプログラムなので、是非3Aを入れた完璧な演技が見たいです。
続いて鈴木選手。

鈴木選手はNHK杯で一気に評価を上げましたね。
スケートカナダではかなり厳しい評価となってしまったため平均SSは7.52ですが、
GPFでも7点台後半が出ているので、良い演技であれば8点に届くかもしれません。
今季のSPも鈴木選手のキャラクターにピッタリのノリの良い曲なので、
3T-3T(3F-3T)をばっちり決めて、会場を盛り上げてほしいと思います。
続いて村上選手。

村上選手は今季前半は低迷気味でしたが、全日本以降は持ち直しています。
平均SSは7.04とかろうじて7点台に乗せました。目標は四大陸の7.21超えになりそうですね。
「-SS」評価もそれほど悪くありません。
今季のSPはテーマ的にも村上選手にとっては挑戦だったと思いますが、だいぶ物になってきてると思います。
今回は2度目の世界選手権なので、緊張せずに伸び伸びと演技ができると良いなと思います。
最後にまとめですが、今回も
figure skate memoさんのデータを基に、
現時点でのベストスコア(世界選手権出場予定選手に限る)をトップ10人まで並べてみました。
重複する選手もいるので、トップ10人を黄色く色付けし、★印をつけています。日本選手は太字です。
見づらい色合いで申し訳ありません(汗)

男子同様、ここに名前のある選手での表彰台争いになると私は予想します。
今季はカロリーナ・コストナー選手と真央選手が安定した強さを発揮しています。
そこに四大陸で一気にブレイクしたアシュリー・ワグナー選手やNHK杯以降評価が上がっている鈴木選手など、
上位選手がどう対抗してくるか、という感じになりそうです。
この表をSPのTSS順に並べ替えてみると次のようになります。

65点を超えたのは鈴木選手とコストナー選手だけでした。
最終グループに残るには、TSS60点以上が必要になってきそうですね。
これまた男子同様、日本選手は3名ともノーミスなら60点台は確実と思います。
次回は男子FSについて書きたいと思います!
世界選手権まであと3日です!!
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